
夕暮れの商店街で交わす、離れる前の約束。光と足音が弾む爽やかなシンセポップです。
青色音の新曲「シャッターが下りる前に」を公開しました。十月最後の土曜日、町を離れる前にもう一度だけ訪れた商店街。ゲームセンターで並べた百円玉、五分遅れの時計、閉まり始める店のシャッター。ふたりだけが覚えている小さな出来事をたどりながら、言えなかった言葉を次の約束へ変えていきます。
きらめくシンセのフレーズと軽快なダンスビート、あたたかな電子ベースが、夕暮れのアーケードを駆け抜けるように広がります。女性ボーカルの親密な歌い出しから、重なるハーモニーの開放的なサビへ。途中に現れる短いシンセモチーフも、記憶の中で点滅する看板のようなアクセントです。
ブリッジでは「忘れない?」「また来る?」という短い問いと答えを重ね、確かなことが少ない未来の中でも待ち合わせだけは決められる、ふたりの強さを描きました。軽やかなテンポの奥にある寂しさが、最後のサビで前向きな約束へ変わっていきます。風景が流れるような展開も聴きどころです。何度でも戻りたくなる景色です。
ジャケットは、人のいない古い商店街と閉まりかけの青いシャッター、一枚のコインで構成しました。消えゆく灯りと床に残る小さな光が、過去の思い出と次に会う日の両方を示しています。
離れることは、必ずしも終わりではありません。手渡された一枚のコインが「また会う日」のしるしになる、少し切なくて前向きな青春の一曲です。街の灯りが消える順番を思い浮かべながらお聴きください。